デザインする意味ってなんだろう。ノンデザイナーが考えてみた。

僕の本業は、HTML、CSS、JavaScriptと言ったフロントエンドのコーディング・プログラミング、そしてCMSカスタマイズ、たまにバックエンドとかやったりと、自らデザインという部分に関わることってのはそこまで多くもないのですが、そんな立場から『WEBデザイン』というものについて考えていることをつらつらと。

デザインとはなんだろう?

デザインとは
goo辞書(http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/151326/m0u/デザイン/)によると、

  1. 建築・工業製品・服飾・商業美術などの分野で、実用面などを考慮して造形作品を意匠すること。「都市を―する」「制服を―する」「インテリア―」
  2. 図案や模様を考案すること。また、そのもの。「家具に―を施す」「商標を―する」
  3. 目的をもって具体的に立案・設計すること。「快適な生活を―する」

英辞郎によると(http://eow.alc.co.jp/design/)設計だとか、計画だとか、図柄等といった意味らしいです。

僕はプログラムとか書いたりとかが好きな人間で、センスのあるデザインだとか、グラフィックを描いたりだとかは出来ない人間です。ただ、WEBアートではなく、WEBデザインという以上、やはり、“人が使う”ということが、大前提になっているのは間違いないと思います。

では、WEBサイトをユーザーは何のために使っているのか?ということですが、基本的にはユーザーは情報を得ることを目的にWEBサイトをしているんだと思います。

つまり、WEBデザインの目的は、ユーザーのために、情報を最適化することなんじゃないかなぁと考えるわけです。

情報の最適化のために

情報の最適化のためなら、ちゃんと文字が読み取れるようなサイトでもいいんじゃないか?CSSとか別に要らないんじゃないの?とか思うこともあるかと思うんですが、それはちょっと違うのかなと思います。

情報の最適化とはどういうことかというと、要は、伝えたいことがちゃんと伝わる状態のことです。
ただ、コレが結構大変なことだと思います。

人と面と向かって話すときと、資料だけで伝えるのは明らかに後者の方が伝わりにくいものだと思います。
ただ、WEBサイトを見ているユーザーに面と向かって話すわけにはいきませんし。

それに、言語というのはそこまで完璧なものじゃないと思うのです。
『百聞は一見に如かず』ということがあるように、世の中、言語で100%説明がつくものって以外に少ないと思います。

僕は現在長野県の松本市ってところに住んでいるのですが、「いいところだよー」だとか、「山に囲まれているよ」だとか「空が綺麗だよ」だとかは友達には言いますが、それで伝えるのはやっぱり難しいので、写真を見せたりだとかします。旅行に行ったときとかも写真を見せたりするのもそういうことですよね。

そういった言語化しづらいイメージみたいなものを伝えるために、空とか山の写真を使ったり、そういう色を選んだりすることも情報の最適化の上ではとても必要なことだと思います。

つまりデザインをする意味って何でしょう

なんかだらだらと書いてしまいましたが、グラフィックやタイポグラフィは、文字そのものが持つ情報だけでは、不完全な情報を伝えるためのもの。ユーザーが画面の向こうに居る、コンテンツの作り手(クライアントとか)の顔とか表情とか想いとか言い方みたいなものを伝えるためにそれは存在するのだと思います。

それらや文字による情報を上手に活用することで情報の最適化を達成するのが、デザインの意味ではないかと思います。

そんな訳で、デザインというものも大事なんだと、思う今日この頃です。こういう目線ってやっぱり、直接デザインにかかわらない人でも必要だとは思うし、僕みたいなHTML・CSSコーダー上がりのフロントエンドな人はjQueryだとか、HTML5だとかで、そういうデザイン的な素養を問われる場面も増えている様な気もしますしね。