CMS Made Simpleを試す

2010 Open Source Award のCMS部門で受賞した、CMS Made Simple を試してみました。
そのついでにhetemlでのインストール方法。

COWBOY HACKSさんがデモサイトを立ち上げているのでそちらも見てもらえれば。
CMS Made Simple | COWBOY HACKS

インストールについて

自分はFTPにアップロードして、ブラウザからインストールしました。SSHからやる方法もあるのですが、こっちの方が慣れているので。

インストールの難易度はWordPressと変わらない印象。
続ける連打で、後は、データーベース情報など、基本的な物を入力するだけでOK。

あと、php5で動作しています。4にも対応はしているようです。
1.9.2ではphp5.2.4以上が必須環境。5.2.12が推奨のようです。


index.phpに行くと最初に現れる画面です。ここで、ロケールを選択。


ここで、CMSと一緒に配布されているチェックサムファイルをアップロードすることで、ファイルが正常にアップロードされているかどうかを確認できるようです。
アップロード中特にトラブルも起きなかったので、スルーして続けるをクリック。


サーバーの設定を確認しているようです。若干注意が出ていますが、大きな問題ではなさそうですので、続けるを。


パーミッションの設定の確認です。CGIモードで動作しているので、特にエラーも吐きません。スルー。


アカウントの設定です。適当にIDとパスワードをセット。
下のチェックボックスはメールを送信するかどうかといったところでしょうか。一応チェック。


タイムゾーンと、データベースの設定です。
作成したデータベースの情報をそのまま入れてあげましょう。hetemlならばデータベースアドレスは mysql**.heteml.jp等です。プレフィックスは、同じデータベース上で、他のCMSやCMS Made Simpleを2つ動作させる特に設定します。同一CMSを動かすのでない限りデフォルトで大丈夫でしょう。


ここもロケールさえ変更すれば、後はデフォルトで大丈夫そうです。


終了。お疲れ様でした。

と、ここまで全画面スクリーンショットを載せましたがそんな余り役に立たないですね。解説すること特に無いし。

正味5~6分ほどでした。英語に堪能な方ならもっと早いと思います。

CMSとしての特徴

まぁ、そんなに触っては居ないのですが・・・
やはりCMS Made Simpleの名前の通り、管理画面はすっきりしています。その割に意外に多機能っぽいです。
コンテンツは、ページ、ニュース、イメージ、ファイル、共通ブロックの管理ができます。

ページは、タイトル、メニュー用タイトル、本文、親ページを入力する画面が最初のタブで出てきます。
オプションのタブに行くと、URLの設定、ページのエイリアス、httpsを使うかどうか、アクセスキー、ページの画像、サムネイル等かなり細やかな設定がデフォルトで用意されています。
また、ページには登録されているテンプレートを自由に当てることができます。

トップページもページとして管理されているようです。ページはリスト型で管理されています。子ページなどはWindowsのエクスプローラーのサイドバーのように表示非表示もクリックで切り替わるので、コンテンツの把握がとてもやりやすそう。

ニュースでもカテゴリごとに別々のテンプレートをループの部分だけ当てることができたりと、かなり柔軟な設定を容易に行うことができます。また、記事の有効期限なんてのもありました。カスタムフィールドもあります。
コンテンツがあまり増えないような、企業のコーポレートサイト等は非常に作りやすいように感じます。

テンプレートの作成

テンプレートは、管理画面からデータベースに登録するようです。
テンプレートに複数CSSを関連づけることができ、順序も変更可能。テンプレートエンジンはSmartyを使用しているようです。
管理画面に置換タグの一覧のようなものもあるので、作りやすそうなイメージ。ただし、一つのテンプレートには、一つのHTMLしか作れないです。ただし、テンプレートは複数作成でき、各ページごとに変更可能なので、弊害は少ないように感じます。HTMLとCSSは別々に管理しているものをひもづけているだけのようです。なので使い回しも簡単。HTML側に至っては複製機能までついている始末。
ニュースなどのブロック・テンプレートは、コンテンツ->ニュースのところで変更するようです。

デメリット

一番の壁は、やはり日本語リソースが余り充実していない。やはり言語の壁は高いです。翻訳もまだ不十分ですね。それでもかなりの部分は日本語になっているのでそれなりに英語読めない人でもなんとか。。。
ただ、http://code.google.com/p/cmsms-ja/というプロジェクトを発見。後でcmsms-ja版をインストールしたいと思います。

そして、拡張機能もまだそんなに多くないです。ただ、デフォルトの機能でかなりのことができるので、MTOSやWordPressのページ機能で頑張るようなサイトを作るならばコチラでやるのは選択肢として有りなのでは無いかと。。。。

ニュースの分類はカテゴリのみで、タグも提供されていません。複数の分類で二次元、三次元的に記事を探すというのはデフォルトではできないようです。また、コンテンツタイプも増やすようなことも難しそうです。ここら辺はDrupalやWordPressに軍配が上がるところでしょう。

これは今年更に伸びるCMSの予感が非常に強いです。このまま頑張って欲しいですね。案件次第でちょっと導入してみようかしら。